渡独までにすべきお金のこと③-プレスティアの手続きを行う
マネーパートナーズでの手続きのあとはSMBC信託銀行プレスティアの手続きを行うことになります。
やらなければいけないことが多いのですが、以下、列挙してみます。
- マイナンバーの登録を行う
- 利用限度額の上限を引き上げる
- 海外送金登録を行う
- トークンを取得する
1.マイナンバーの登録を行う
マイナンバー制度が日本で施行されてから、マイナンバーの登録を行わなければ海外送金ができなくなったようですので、マイナンバーの登録はできるかぎり早く済ませておきましょう。
2.利用限度額の上限を行う
海外から引き下ろせる金額は、1日あたり10万円相当額とされています。
各人の必要に応じてではありますが、1日あたり10万円では足りない可能性があると感じる方は、最大50万円相当額まで上限を変更することができます。
この上限額の変更手続きは電話で簡単に行うことができますので、あらかじめ渡独前に行っておくことをお勧めいたします。
3.海外送金登録を行う
両替した資金をプレスティアの「マルチマネー口座」に入れておけば安心、ということではないので注意が必要です。
ドイツで口座を開設した後、その口座にプレスティアの「マルチマネー口座」から送金を行わなければなりません。
また、家賃の支払いや幼稚園の支払いなど日本にいるときからドイツに送金する必要がある場合には、そういった送金先の銀行口座をプレスティアに登録しなければなりません。
つまり、海外のATMから引き出すことができる口座は、あくまで「円普通預金口座」からであって、「マルチマネー口座」からではないのです。
この海外送金をするための第1ステップとして海外送金登録を行う必要があります。
後述するトークンを保有していればオンラインからも海外送金登録を行うことができますが、私は最初、そもそもどうやって海外送金をするかもわからなかったので、支店に聞きに行くことに。
しかしながら、最初に行った支店では、SWIFTコードやIBAN以外にも海外送金先の銀行の支店の詳細な住所(通り名など)まで必要だといわれてしまいました。
通常、支店の詳細な住所まで振込指示書に書いていることはなく、支店の詳細な住所はわからないと言ったのですが、それがないと登録できないの一点張りでした。
そこで、後日、別の支店に行くことに。
そうすると別の支店では、都市名さえミュンヘン(Munich)であることがわかれば登録できるということで難なく詳細な住所までは必要なく登録ができました。
海外送金登録は、支店の詳細な住所までは不要であり、支店が所在する都市名のみで登録可能ですので、これを知っていれば何度も支店に足を運ぶ必要はありませんでした。
4.トークンを取得する
これは絶対に必要な事項です。(トークンとは何かについてはこちら)
そして、トークンを手持ちで海外に持っていきましょう。このトークンは、後述する海外送金登録において絶大な力を発揮します。
SMBC信託銀行の支店では、トークンは海外で使用はできません、との説明がなされ、海外送金登録をする場合には別途、郵送手続きで行ってくださいとの説明を受けました。
この説明は、銀行側としては正しく、プレスティアのQ&Aにも自己責任で利用してください、との記載があります。
しかし、郵送で海外送金登録手続きを行うとすると、ドイツで銀行口座を開設した後、郵送でドイツから日本に郵便物が到着するのに1週間程度、事務手続きに3日から5日程度かかり、実際に登録できるまでに非常に時間がかかってしまいます。
他方、トークンを持参していれば、オンラインで海外送金登録を行うことができ、手間と時間を大幅に短縮することができます。すなわち、ドイツで銀行口座を開設した後、すぐにトークンを使ってオンラインで海外送金登録を行うことができるので、郵送によるタイムロスをなくすることができます。
私も支店の方の説明に従い、トークンは海外で使えないから郵送の手続きを行おうと思っていましたが、急遽、資金を必要とする事態に直面し(結局、資金は必要なかったのですが・・・・・)、どうしてもオンラインで登録ができないか探ったところ、技術的にはトークンが利用できることが確認できました。
そこで、トークンがあれば!、と思い、持参したカバンをひっくり返したところ偶然、トークンがカバンに入っており、スムーズに海外送金登録ができ、一安心した経験があります。
海外でのトークンの利用はあくまで自己責任での利用であり、SMBC信託銀行が保証する動作ではないようですので、自己責任でご利用いただければと思います。